映画『ぶどうのなみだ』

イントロダクション

雨は 土をそだてる 涙は 心をつよくする 乾杯は きっと明日をおいしくする

『しあわせのパン』が生まれた北海道から、新たな物語が届きました。今回の舞台は、空知の〝ワイナリー〟。広い空の下、どこまでも続く葡萄畑。この秋、芳醇なワインと温かい涙が、あなたの心をうるおしてくれます。

北海道・空知。兄のアオは葡萄を育てワインをつくり、年の離れた弟のロクは父が遺した小麦を育てている。一度は夢を追って東京へ出たアオ。今は故郷に戻り、〝黒いダイヤ〟と呼ばれる葡萄ピノ・ノワールの醸造をくりかえしているが、なかなか理想のワインはできない。そんなある日、キャンピングカーに乗ったひとりの女性エリカが、突然ふたりの目の前に現われる。おいしい料理を作り、誰よりもおいしそうにワインを飲む彼女は、いつしか小さな町の人々にとけこみ、アオとロクの静かな生活にも新しい風を吹き込んでいく―。

主人公のアオを演じるのは、北海道出身で映画・TV・舞台と幅広く活躍する大泉洋。『しあわせのパン』ではそれまでのイメージと異なる寡黙で優しい夫役が話題を呼びました。今回は一途に理想のワインづくりに励む不器用な男性像を演じ、新たな魅力を披露します。また、ヒロインのエリカ役には、シンガーソングライターの安藤裕子。ミュージシャンとしてデビュー後初の映画出演を果たし、独特の透明感と内に秘めた強さで作品を彩ります。そして、アオの弟ロクに、話題作への出演が相次ぐ、若手実力派・染谷将太。優しさの陰に複雑な感情を併せ持つ役どころを、ナチュラルに繊細に演じます。他にも、田口トモロヲ、前野朋哉、りりィ、きたろう、大杉漣、江波杏子などの個性的な俳優たちが顔を揃えました。

映画『ぶどうのなみだ』

『しあわせのパン』に続き、同名小説も高く評価された三島有紀子が再びオリジナル脚本を書きおろして監督を務め、大泉洋が所属するTEAM NACSを擁するクリエイティブオフィスキューの代表・鈴井亜由美が企画。かつては炭鉱の町として栄え、近年は日本を代表するワインの産地として生まれ変わり注目を浴びる、空知地方でのオールロケを行い、この地ならではの四季折々の美しさをとらえた、唯一無二の世界を創り出しました。そして、北海道の土地で大切に育まれたワインと色とりどりのお料理たちも、この映画の大事な主役です。

“ぶどうのなみだ”―それは、きびしい冬を乗り越えて春を迎えた葡萄の木が雪解け水をいっぱい吸い上げて、小さな枝から落とすひとしずく。人生で時に出会う悲しい涙――それはきっと、あなたがいつかしあわせになるためのひとしずく。つらいことがあった日も、うれしいことがあった日も、いちにちの終わりに、乾杯をしてみませんか? この物語は、心をこめて作られたワインのように、あなたのどんな涙も、深く優しく包み込んでくれるはずです。

映画『ぶどうのなみだ』

映画『ぶどうのなみだ』

©2014「ぶどうのなみだ」製作委員会